技術メモ

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点検読書

2.「点検読書」

点検読書とは、系統立てて拾い読みする技術である。点検読書の目的は、与えられた時間内にできるだけ内容を把握することである。
点検読書には二つのタイプがある。
一つは、組織的な拾い読みまたは下読みである。下読みでは以下の内容を実践する。

  • 1.表題や序文を見ること
  • 2.本の構造を知るために目次を調べること
  • 3.索引を調べること
  • 4.カバーに書いてあるうたい文句を読むこと
  • 5.その本の議論のかなめと思われるいくつかの章をよく見ること
  • 6.ところどころ拾い読みしてみること

もう一つは表面読みである。難解な本にはじめて取り組むときは、とにかく通読することだけを心掛けることである。細かい問題よりも大きな問題を見失わないことである。

点検読書で、読者がしなければならない質問は、

  • どんな種類の本か?
  • 全体として何に関する本か?何がどのように詳しく述べられているか?
  • 著者はどのような構成で概念や知識を展開しているか?

という3つのことである。

以下の問いも重要である。

この本を読んで達成したいことはなにか

本を読む本 (講談社学術文庫)

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